私は新卒の時に理想とする会社に入社できず、25歳の時に派遣社員から正社員にステップアップするという道を選びました。
一見遠回りのように見えるこのルートですが、新卒の時とは全く別の業界•業種且つ、大手にチャレンジしたい人にはお勧めの方法です。
今回は派遣から大手外資系正社員になった私がお勧めする組織でステップアップするための4ステップをご紹介します。
1 有利なルートの情報を収集する
どこの組織でも組織独自のルールや見えない条件などというものが存在するものです。
まずは情報をヒアリングしました。
積極的に社員の人たちとお昼ご飯に一緒に行ったり、夜飲みに行ったりして色んな人と交流を図りました。
結果何人かのおじちゃん、おばちゃんと仲良くなり、良き人生の先輩として色々とアドバイスをしてもらえるようになりました。
・この分野に特化した知識があると昇進してもらいやすい。
などしっかりとヒアリングをしました。
2 どこのチームや組織で勝負するを考え、異動をする。
情報収集が完了したら、どこのチームや組織で勝負するべきか考えました。
例えば、求められていない組織で新しいアイディアや提案をするとを煙たがれるかもしれません。
また与えられた業務をそのまま遂行するチームだと組織の中でチャンスを掴むのは難しいかもしれません。
私の場合、ある程度任せてもらえそうな組織やチームを軸にして選び、異動願いを出しました。
派遣で異動できるの?と思われる方もいるかと思いますが、元々紹介予定派遣だった事もあり、この時既にパート社員に切り替わっていました。
変化に寛容な環境、ある程度任せてもらえそうなチームや組織を選ぶことがポイントです。
3 周囲と差をつけたアクション
異動が完了したら、そのチームや組織で求められる事、あるいは足りていない事は何かを考えてみました。
私の場合、幸運にも新規発足のチームでチームメンバーはマネージャーを抜いて社員と私の2人だったので非常にやりやすかったです。
当時私が異動したチームは海外の本社で既に行なっている業務を日本に取り入れると正に過渡期でした。
日々の業務に追われていて管理方法の策定や効率化が進んでいませんでした。
「トラブルが起きたらその都度対応する」という手法を取っており、根本的な解決が進んでいなかったのです。
そこで仕事の合間を縫って情報を集め、「こうしたらもっと楽にうまくいくのではないか」という提案を数回にわけて上司に行いました。
ちなみにここで工夫したの伝え方です。
「私、これ作りました!見てください」
と伝えると煙たがられると思ったので
「業務の理解を深めるため、このようなものをまとめてみました。少し見ていただけますか?」
と最初は伝えていました。
「提案されてる」と感じるといままでのやり方を否定されたと感じ取られ煙たがる人もいますので、
「自分自身が理解を深めるためにこんな分析をしていてこの点に関して分からないので教えて頂けますか」
という入口で提案をしていました。
そしてその内容が良ければ、「こういうの得意なんだね。この辺りもっと調べてきて」と上司から依頼してくれるようになります。
この小さな積み重ねが「仕事できるね」という評価に繋がり、色んな場面で意見を求められるようになりました。
常に物事をに対して何か工夫できることはないか、もっと効率の良い方法はないかを考え小さな提案を繰り返すということを意識的に行なっていました。
4 強みを見つけ、実績を作ってしまう
提案と同時並行にやっていたのが強みの強化です。
「得意なことや好きなことはあるけど、強みと呼べる程のものではない……。」
などと、考える方も多いでしょう。
私もそうでした。
私の場合、まずは人より得意なこと好きなことを紙に書き出し、英語に絞り込みました。
いずれも人にアピールできるほどの具体的な経験はありません。
でも無ければ作ってしまえばいいのです。
私の場合、まずは英語で勝負すると決めて異動した事もあり、その分野の強みを強化する事にしました。
英語での通訳や交渉を必要とする環境にいましたが、英語をビジネスレベルで話せる人はおらず常時通訳を他部署や外部から来てもらっていました。
そこで土日や平日の朝を使って勉強しまくりました。
そしてスキルが高まってきたところで手をあげました。
入社や異動して数ヶ月経つと「こんなスキルを持っています」と改めてアピールしてもなかなか伝わらない事が多くあります。
それは新人よりもその分野に何かしら経験を持った人に任せた方が安心するという思考があるからだと私は思います。
そこで私は実績を作るため、英会話スクールの先生を週1で始めました。
「ビジネス英語を社会人向けに教えている」これを周囲に話すだけで英語ができると錯覚してもらえます。ここでも大切なのも伝え方。「最近副業も兼ねてビジネス英会話の先生を始めたんです。」とランチタイムなどに気軽に周囲に話していました。すると周囲から「どんな事を教えてるの?」と聞いてくれるようになります。
このように相手に「できる」という事を間接的にアピールする事で徐々に任せてもらえる機会が増えました。
もちろん任せてもらえた時にしっかり実力を発揮できるよう入念な準備はしました。
経験値がないからといって諦めなくていいと私は思っています!
もし私がマーケティングで勝負すると決めていたら
何かコンテストに参加できる機会を探す、YouTubeチャンネルを作ってバズらせる
などの方法を探していたと思います。
さて今回は私が行なった具体的な4ステップをご紹介しました。
何かのご参考になれば嬉しいです。